業務概要

県土の地質に関する研究を中心に、所内外の様々な分野の研究者と連携を図りながら、地震火山災害の軽減や地下環境の保全に役立つ様々な研究を進めています。

地質構造の解明 温泉保護の対策
地質構造に関する情報は、温泉や地下水の保護、活断層、地震や地殻変動観測など、ほかの分野の研究の基礎となります。温泉や水井戸の掘削の際に得られた貴重な地質試料や野外調査で採取した試料の解析を行い、県土の地質構造の解明を進めています。
地質調査の様子の写真
 箱根・湯河原といった既存の温泉地はもちろん、それ以外の地域で最近開発が目立つ深さ1000mをこえるような井戸掘削による温泉(大深度温泉)についても、化学成分、温度、帯水層の深度などのデータを収集しています。得られたデータをもとに温泉の起源やできかたを明らかにし、温泉保護のあり方を研究しています。
井戸調査の様子の写真
地下水の保全 地震活動の監視
県内各地の地下水流動状況を把握する研究を行っています。研究結果は、地下水の有効利用を図る計画や、汚染された地下水の移動の予測に役立てています。
大深度温泉を掘削する様子の写真
県内およびその周辺に設置された、地震や光波測量、GPS測量、地下水位などの観測点から情報を集め、地震活動や地殻変動の把握を行っています。また、箱根火山でしばしば発生する群発地震のメカニズムや地震波速度構造の解明などの基礎研究を行っています。
地震観測施設の写真