箱根の活発な地震活動(8月4日)
2009年08月07日16時40分 更新
箱根火山において8月4日21時ごろより、活発な地震活動が観測されました。8月7日16時00分現在で群発的な活動は終了し、通常の状態に戻っています。
1.地震活動
震源域は大涌谷の西側(姥子から温泉荘付近)で深さは3km以浅です。8月4日19時から7日13時までに、震源決定できない地震を含めて1300回の地震が観測されました。この期間中の最大地震は、8月6日午前06時03分のM3.0(気象庁)です。この地震により最大で震度2が観測されました(気象庁発表)。当所の解析では、この地震の震源はこれまでの活動の震源域内で発生しており、震源の深さは約1kmです。また、8月6日午前11時37分にもM2.9(気象庁)の有感地震(最大震度1)が観測されました。
当所が大涌谷に独自に設置している計測震度計では、今回の活動期間中に次の8回の有感地震が観測されました。
- 8月5日06時41分 震度2
- 8月5日06時50分 震度1
- 8月5日08時59分 震度2
- 8月6日01時16分 震度1
- 8月6日02時16分 震度1
- 8月6日06時03分 震度2
- 8月6日06時05分 震度1
- 8月6日11時37分 震度2
目視による、1時間ごとの地震数を図1に、最近5日間の震源分布を図2に示します。
2.地殻変動
箱根カルデラ内に設置した傾斜計記録(湖尻、駒ケ岳、小塚山)にステップ状の変化が見られますが、これらは8月5日6時台と8時台の地震の震動による影響と考えられます。
図1:群発地震の時間別頻度
駒ケ岳観測点波形記録の目視によって確認した地震数
図2:震源分布図
最近5日間の震源分布図と地震数の時間変化(震源決定したもののみ)。
マグニチュードは当所による暫定値。
更新履歴
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08月04日22時30分 掲載