IV−3湧出量と降水量の関係

(1) 温泉の湧出量

姥子温泉と蛇骨温泉の場合
 温泉の湧出量はいつも一定しているわけではありません。湧出量は絶えず変化しています。その原因の主なものは雨によるものです。湧出量は雨の多い夏期に豊富になり、雨のほとんど降らない冬季に著しく減少します。湧出量と降水量との関係はこうした季節的影響とともに湧出する機構によっても変化します。

 右の図左側と下の図の左グラフは姥子温泉の湧出量と降水量の関係を表したものです。 青の棒グラフは降水量、赤い折れ線グラフは温泉湧出量を示しています。姥子温泉は浅層地下水なので湧出量は降水量に敏感に反応しています。雨の少ない渇水期には湧出量が低下し枯渇傾向になり、雨の多い豊水期に湧出量は増加します。

右の図右側と下の図の右側グラフは蛇骨温泉(強羅、底倉など蛇骨川沿いの温泉)の湧出量と降水量の関係を表したものです。

蛇骨温泉は深層地下水です。降水による湧出量の反応は小さく、遅れて現れます。温泉は渇水期でも湧出しており、豊水期になっても著しく変化することもありません。






温泉の湧出量と降水量の関係は地域で違いがある



またお湯が減ったみたいだね