第31回温泉関係功労表彰の受賞について
温泉地学研究所は第31回温泉関係功労者表彰を受賞しました
〜公立の試験研究機関としては全国で初めての受賞〜
当研究所は、環境大臣より、温泉の保護等に関し、特に顕著な功績のあった者として、第31回温泉関係功労者表彰を受賞しました。
昭和36年の研究所設立以来、50年以上にわたり調査研究を継続的に行い、その成果を通して、温泉資源の保護と適正利用の推進に貢献したこと等が評価されたものです。
表彰の概要
環境省では、温泉の保護や適正利用に関して特に顕著な功績のあった者に対して昭和57年度から大臣表彰を行っており、平成24年は9名(2団体、7人)が温泉関係功労者として表彰されました。
受賞理由
当所は、昭和36年の設立以来、温泉や地質に関する依頼試験の受託、箱根温泉の定期的観測、温泉の成因や循環機構を解明するための調査研究などを継続して行っており、多くの成果を得ています。
特に、箱根火山の地質、形成史に基づく温泉研究を総括して作成された箱根の熱水活動モデルは、学術的価値の高い成果として評価を得て、長期間にわたり活用されてきました。
また、神奈川県の温泉行政の審査基準である「神奈川県温泉保護対策要綱」などの策定にあたり、調査研究で得た成果を科学的な視点から行政施策に反映させる支援を行ってきました。
さらに、研究成果の中から技術指導の参考になるものについて積極的に情報提供を行い、源泉所有者に対して温泉保護や有効利用のための助言を行うなど、調査研究の成果を通して、温泉資源の保護と適正利用の推進に大きく貢献してきました。
これらが評価されて、今回の受賞に至ったものです。
表彰式
平成24年7月10日、環境省において第31回温泉関係功労者の表彰式が執り行われ、吉田所長が横光環境副大臣から表彰状を受け取りました。