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更新日:2018年03月23日 作成者:ウェブ担当 閲覧数:219

水蒸気噴火の予知にむけて

EPS 箱根特集号

EPS表紙

画像クリックで、EPSの箱根特集号のページ(英語)へジャンプします。

 水蒸気噴火は、マグマが直接関与せずに地下の熱水や蒸気が火口から噴出する現象です。噴火の規模は非常に小さいので、一般には予知が難しいとされています。しかし、2015年の箱根山噴火では、噴出量が2014年御嶽山噴火の100分の1以下ときわめて小規模であったにもかかわらず、2か月以上前から異常が察知され、防災対応がとられました。このことは、水蒸気噴火といえども噴火予知が可能かもしれないことを示しています。
 さらに2015年箱根山の噴火では、噴火直前の急激な地殻変動など噴火に至る詳細なプロセスを高密度な観測や現地調査により記録することができました。水蒸気噴火を噴火口近傍で高密度観測できた例は世界的にみても少なく、今後の火山研究を推進するうえで、これらのデータは大変貴重です。
 このような重要性を踏まえ、日本の地球惑星科学関連の5学会が運営する国際学術誌「Earth, Planets and Space(EPS)」上で特集号が企画されました。“Towards forecasting phreatic eruptions: Examples from Hakone volcano and some global equivalents”(水蒸気噴火の予知にむけて;箱根火山や世界中の類似した火山での実例) と名付けられた本特集号は、様々な観測結果をまとめて、箱根山の2015年噴火がどのように発生したのかを明らかにすることを目的としています。本特集号では、箱根山以外での水蒸気噴火についても、最新の知見の投稿を呼びかけました。編集は、国内外の実力派研究者に依頼しました。
 本特集号は十数編の論文からなる予定で、受理されたものから順に特集号のホームページからダウンロード出来ます。全ての論文は英語で書かれていますが、以下のリストに示した論文については日本語の内容解説をご覧頂けます。

編集委員
  • 萬年一剛(神奈川県温泉地学研究所)
  • ダイアナ・ローマン(カーネギー研究所)
  • グラハム・レナード(ニュージーランドGNSサイエンス)
  • ステファニー・プレジャン(米国国際開発庁、米国地質調査所)
  • 中川光弘(北海道大学)

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