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更新日:2017年02月11日 作成者:ウェブ担当 閲覧数:1,701

箱根の潜在カルデラ構造に関する研究

この論文は、萬年一剛主任研究員がおこなった、箱根の外輪山の内側に存在する潜在的なカルデラ構造についての研究をまとめたものです。

研究内容

図1
強羅付近の地下には、大噴火でできた直径3km程の大きな穴(カルデラ)があり、それを火山礫凝灰岩(緑色で示した記号Vgがある部分)が埋めていることがわかりました。その上には湖の堆積物の地層(水色で示した記号Sgのある部分)があり、この地域にカルデラ湖が存在していたことがわかりました。この大きな穴(カルデラ)とそれを埋める地層は、地表からはまったく見えないので、潜在カルデラ構造と呼んでいます。強羅地区の温泉は、湖沼堆積物を掘り抜き、火山礫凝灰岩の地層から採取されています。

箱根火山は本州中部の活火山としては珍しく、南北約11km、東西約8kmの比較的大きいカルデラ構造を有しています。従来、箱根カルデラは過去の大規模な噴火により陥没して生じたと考えられてきました。しかし、温泉地学研究所が長年にわたって収集してきた温泉掘削の時に得られるボーリングコアを詳しく解析したところ、強羅付近の深さ200~300m付近に湖沼で堆積したと考えられる地層が存在することがわかりました。このことは、大きな一つのカルデラと考えられていた箱根の外輪山の内側に、いくつかの陥没構造の集合体が存在することを示しています。強羅付近には、直径2〜3kmほどの陥没構造があり、強羅潜在カルデラ構造と呼ばれています。この研究では、強羅潜在カルデラ構造ができてからこれまでにどのように埋まって、現在の地形ができたのかを示しています。

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