真鶴地下水位観測点で津波による地下水位の変化を観測
令和7年7月30日8時25分ごろ(日本時間)、カムチャツカ半島付近を震源とするM8.7(速報値)の地震が発生しました。この地震により津波が発生し、気象庁は午前9時40分に北海道から和歌山県の太平洋沿岸に津波警報を発表しました。
温泉地学研究所の真鶴地下水位観測点(図1)では、地震発生後に観測点到達した地震波の影響によると見られるわずかな水位の変化が観測されました。さらに、11時22分ごろから津波の影響による水位の変化が観測されています(図2)。津波の影響は現在も続いていると見られます。

図1 真鶴観測点の位置

図2 真鶴観測点で観測された津波の影響による地下水位の変化
※真鶴地下水位観測点は、亀裂に富んだ溶岩中の地下水位を測定しています。真鶴半島の先端部に位置していることから、地下水位は潮位と連動して変化することがわかっています。